アライ(オルリスタット)は誰が買える?

マンジャロ.tokyo編集部|最終確認 2026-10-01

ひとことで
  • アライは、オルリスタットという成分の飲み薬です。区分は要指導医薬品で、薬剤師が使う人の状態を確かめてから売ります。
  • 効能は、腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上の人の、内臓脂肪と腹囲の減少です。生活習慣の改善に取り組んでいる場合に限ります。
  • 買う前に、3か月以上の取り組みと直近1か月の記録が要ります。記録を確かめられないときは売らない、という決まりです。
  • メーカーの案内では、買えるのは使う本人だけ、1回に1個までです。

承認と発売の日付

項目中身
成分オルリスタット(1カプセル60mg)
区分要指導医薬品(厚生労働省の一覧〔令和8年7月31日更新〕で、2026年10月1日の時点も要指導)
承認2023年2月17日
発売2024年4月(大正製薬の発表は4月8日。厚生労働省の一覧の販売開始日は4月1日)
調査の期間再審査期間(8年)
保険使えない(医療用ではないため)

発売の日付は、資料によって違います。大正製薬は「2024年4月8日(月)に新発売」と発表しました。厚生労働省の要指導医薬品一覧の販売開始日は「令和6年4月1日」です。

要指導医薬品は、ふつうの市販薬(一般用医薬品)に移る前の段階の薬です。いつ一般用に移るかの公示は見つかっていません。

効能:腹囲の条件がある

添付文書の効能は、次のとおりです。

腹部が太めな方の内臓脂肪および腹囲の減少(生活習慣改善の取り組みを行っている場合に限る)

「腹部が太めな方」には注がついていて、へその高さの腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上とされています。腹囲は、いちばん細いところではなく、へその高さで測ります。

審査報告書には「本剤はいわゆる痩せ薬ではありません。」と書かれています。食事に含まれる脂肪の吸収を一部おさえる薬で、生活習慣の改善と一緒に使う前提です。

買うときの条件

審査報告書の適正使用の決まり、メーカーのチェックシートとよくある質問から、買うまでの条件を並べます。

  1. 3か月以上前から取り組んでいる:買う前に、3か月以上、生活習慣の改善に取り組んでいることが前提です。
  2. 直近1か月の記録がある:腹囲・食事・運動・体重を、最低週1回、月に4回記録したものが要ります(メーカーの案内)。薬剤師が記録を確かめます。
  3. 講習を受けた薬剤師がいる薬局で買う:アライの販売の講習(e-learningなど)を終えた薬剤師が確かめます。出荷も、協力する販売店に限られています。
  4. 使う本人が買う:メーカーの案内は「使用するご本人が購入できます。」です。
  5. 1回に1個まで:メーカーの案内は「要指導医薬品のため、1回に1個までしか購入できません。」です。

審査報告書は、取り組みの様子を確かめられない場合は売らないとしています。2回目以降は、3か月・6か月の腹囲の変化も確かめます。6か月以上使う場合は、定期的な健康診断で問題がないことを薬剤師が確かめます。

ネットで買えるかという質問に、メーカーは「要指導医薬品のため、店頭での購入となります。」と答えています。法律の改正で、2026年5月1日から要指導医薬品も映像と音声によるオンライン服薬指導で売れる仕組みになりました。ただ、メーカーの案内は今も店頭での購入です。当サイトは販売店を紹介しません。

使えない人

添付文書の「してはいけないこと」に、次の人が挙がっています。

腹囲が男性85cm未満・女性90cm未満の人も対象外です。肥満に関わる病気がある人は、市販の薬で済ませず、医師に相談する対象です。

使う前に相談する人

飲み方と、やめる目安

使える期間の上限そのものは書かれていません。1箱は最大1か月分で、少なくとも1か月ごとに効果を確かめる機会を作る、と審査報告書にあります。

副作用:油の漏れなど、おなかの症状

添付文書は、続いたり強くなったりしたら相談する症状として、次のものを挙げています。

脂肪の多い食事ほど、これらの症状が出やすくなるとされています。

発疹やかゆみ、吐き気・嘔吐、激しい腹痛、血便、不安、尿が出にくいなどの症状が出たら、すぐにやめて相談します。まれな重い症状には、ショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、腎結石があります。

試験で記録された副作用の割合

試験副作用の割合主なもの
24週の検証試験アライ45.0%(45/100例)、プラセボ11.0%便を伴うおなら21.0%、油の漏れ20.0%、油性の排泄物6.0%、脂肪便5.0%、水様便5.0%、便失禁4.0%、急な便意4.0%
52週の長期試験(120例)60.8%油の漏れ34.2%、便を伴うおなら23.3%

添付文書に、マルチビタミンを勧める記載はありません。

試験で記録された効果

審査報告書の24週の試験では、内臓脂肪の面積の変化率が、アライの群で−13.50%、プラセボの群で−5.45%でした(差は−8.06%)。ウエスト周囲長の変化率は−2.51%と−1.55%でした(差は−0.95%)。

これは、生活習慣の改善に取り組んでいる人での平均の数字です。体重が何kg減るかを約束するものではありません。

希望小売価格

大正製薬の発売の発表(2024年3月4日)で、希望小売価格(税込)は次のとおりです。2026年10月1日の時点の製品カタログも同じ額です。

実際の売り値は販売する店が決めます。保険は使えません。

質問と答え

家族の分も一緒に買えますか?

メーカーの案内では、買えるのは使う本人だけです。薬剤師が、本人の腹囲や生活習慣の記録、ほかの薬や病気を確かめてから売るためです。

ネットで買えますか?

メーカーのよくある質問は「要指導医薬品のため、店頭での購入となります。」としています。法律の改正で、2026年5月1日から要指導医薬品もオンライン服薬指導で売れる仕組みになりましたが、メーカーの案内は今も店頭での購入です。

BMIが35以上でも使えますか?

使えません。添付文書の「してはいけないこと」に、BMI35以上の人が入っています。BMI25以上35未満で高血圧や脂質異常症などの診断がある人も対象外です。市販の薬で済ませず、医師に相談してください。

記録はどのくらい必要ですか?

メーカーの案内では、直近1か月の生活習慣の記録が要ります。腹囲・食事・運動・体重を、最低週1回、月に4回です。その前に、3か月以上取り組んでいることが前提です。

油の漏れは、どのくらいの人に起きましたか?

24週の試験では20.0%、52週の長期試験では34.2%の人に記録されました。脂肪の多い食事ほど出やすいとされています。

このページの根拠(原文を開いて確かめた資料)
  1. アライ 添付文書(一般用医薬品・要指導医薬品)|PMDA(2026-10-01確認)
  2. 要指導医薬品一覧|厚生労働省(令和8年7月31日更新)
  3. アライ 審議結果報告書・審査報告書|PMDA(2023年)
  4. 内臓脂肪減少薬「アライ」の製造販売承認取得のお知らせ|大正製薬(2023年2月17日)
  5. 「アライ」新発売のお知らせ|大正製薬(2024年3月4日)
  6. 「アライ」発売のお知らせ|大正製薬(2024年4月8日)
  7. アライ チェックシート(初めての方用・2回目以降の方用)|大正製薬(202404版)
  8. アライ よくあるご質問|大正製薬(2026-10-01確認)
  9. アライ 製品カタログ|大正製薬(2026-10-01確認)
  10. 医薬品医療機器等法の一部を改正する法律(令和7年法律第37号)の概要|厚生労働省(2025年)

ここに書いているのは公的な資料の要約です。あなたの体に合うかどうかの判断はできません。使い始める・中止する・量を変える前に、処方を受けた医師か薬剤師に確かめてください。医療機関の紹介や薬の販売は行っていません。