マンジャロ(チルゼパチド)を、添付文書と公的資料で調べる

週1回の注射薬マンジャロについて、添付文書・厚生労働省の通知・学会の見解・臨床試験の論文に書かれていることだけを、テーマ別のページにまとめています。どの医療機関にかかるべきか、どの薬を選ぶべきかは書いていません。

まず3つだけ
  1. 何の薬か:日本で承認されている使い道は2型糖尿病の治療です。体重を落とすための薬としては承認されていません(基本)。
  2. 肥満症の薬は別の名前:中身が同じチルゼパチドで、肥満症向けに承認されたのがゼップバウンドです。保険で使うには、体格・合併症・それまでの治療・医療機関の条件がそろう必要があります。
  3. 国は美容目的の使用に注意している:2026年6月にも厚生労働省が通知を出し、美容・痩身目的の使用で健康被害が出ても救済を受けられない可能性が非常に高いとしています(国と学会の注意)。

知りたいことから選ぶ

知りたいことページわかること
どういう薬?基本働く仕組み、量の決まり、使えない人
ゼップバウンドと何が違う?ゼップバウンド同じ成分で承認が違う理由、保険の条件
ウゴービやリベルサスとは?ほかの薬と比べる成分・受容体・飲み方や打ち方の違い
どうやって打つ?打ち方注射する場所、冷蔵と室温、打ち忘れの72時間
妊娠・ピル・手術は?使っている間の注意避妊の期間、麻酔の前に伝えること
副作用は?副作用と受診の目安多い症状の頻度、すぐ受診するサイン
体重はどう変わった?試験の数字対象者・期間・偽薬の数字つきの結果
やめるとどうなる?中止したあと中止群の体重の戻り方
保険は使える?保険の条件BMIと健康障害の数で、条件に入るかの目安
いくらかかる?薬価と契約2026年8月の薬価、定期購入の契約の注意
オンライン診療は?確かめること国の指針にある、申し込む前の確認点
海外通販やSNSで買える?個人輸入の問題個人間の売買は違法、救済の対象外

マンジャロとゼップバウンドを並べると

マンジャロゼップバウンド
中身どちらもチルゼパチド。週1回、皮下に注射する
承認された病気2型糖尿病健康障害を伴う肥満症(条件つき)など
保険で使える場面2型糖尿病の治療BMI・合併症・6か月以上の食事と運動の治療・決められた医療機関などの条件を満たすとき
美容・痩身の目的どちらも承認外。厚生労働省と学会が注意を呼びかけている

日本人の肥満症の人が参加した治験(SURMOUNT-J)では、72週後の体重の変化が10mgで−18.4%、15mgで−22.6%、偽薬で−1.8%でした。食事と運動の指導を受けながらの結果で、副作用で途中でやめた人もいます。数字の読み方は試験の数字にあります。

この1年で変わったこと

時期できごと
2026年6月16日厚生労働省が、GLP-1受容体作動薬とGIP/GLP-1受容体作動薬の美容・痩身目的の使用について、医療機関などに通知。一般向けのページでは、SNSでの個人間の売り買いが違法であることも示した
2026年6月23日国民生活センターが、痩身目的などのオンライン診療で、定期購入の契約をめぐる相談が目立つと公表
2026年8月1日マンジャロの薬価が改定。2.5mgは1キット1,924円から1,443円に
2026年9月添付文書の改訂(第11版)。視神経の病気(NAION)の報告についての記載が加わった

このサイトの書き方

マンジャロ.tokyoは、どこの医療機関・製薬会社・販売事業者にも属していない編集部が作っています。紹介料や広告料を受け取ってページを書くことはありません。数字は、添付文書・国の通知・学会の見解・論文の原文を開いて確かめたものだけを使い、ページの最後に資料の名前と確かめた日を載せています。くわしくは編集部と方針をご覧ください。

このページの根拠(原文を開いて確かめた資料)
  1. マンジャロ皮下注 電子添文(2026年9月改訂 第11版)|PMDA(2026-09-29確認)
  2. 最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(ゼップバウンド)~肥満症~(令和8年5月改訂)|PMDA(2026年5月)
  3. GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について(通知)|PMDA(2026年6月16日)
  4. マンジャロ・リベルサスなどの2型糖尿病治療薬の美容・痩身目的での使用による健康被害にご注意ください|厚生労働省(2026年6月)
  5. ニキビ、AGA治療や痩身目的等のオンライン診療のトラブルにご注意|国民生活センター(2026年6月23日)
  6. 市場拡大再算定及び持続可能性特例価格調整の対象品目について(中医協 総-4-3)|厚生労働省(2026年5月13日)
  7. Kadowaki T, et al. SURMOUNT-J. Lancet Diabetes Endocrinol. 2025;13(5):384-396(2025年)