保険の対象になる条件を、BMIで照らし合わせる

マンジャロ.tokyo編集部|最終確認 2026-09-30

3行でいうと
  • 痩せるためにマンジャロの処方を受けるのは自由診療で、保険は使えません。
  • 肥満症の治療で保険の対象になりうるのは、ゼップバウンドを、条件に合う人が、条件に合う医療機関で使うときに限られます。
  • 本人の数字の条件は「BMI35以上」か「BMI27以上で、肥満に関連する健康障害が2つ以上」です。どちらも、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病などの診断が前提です。

マンジャロとゼップバウンドで、保険の話は別

使い方保険の扱い
マンジャロを2型糖尿病の治療に使う承認された使い方。医師が処方を判断する
マンジャロを痩せるために使う承認外。保険の対象外で、費用は全額が自分の負担
ゼップバウンドを肥満症に使うガイドラインの本人の条件と、施設の条件がそろったときに限って保険の対象
ゼップバウンドを美容やダイエットに使うガイドラインが「投与してはならない」としている

違いの全体はゼップバウンドとマンジャロの比較にまとめています。

身長・体重と、診断済みの病気を入れる

医師から診断を受けている病気だけに印をつけてください。自分で「たぶんそうだ」と思うものは入れません。

前提になる病気(診断を受けたもの)
そのほかの肥満に関連する健康障害(診断を受けたもの)

ここに結果が出ます。身長と体重を入れてから、ボタンを押してください。

結果の見方

計算は、次の順番で数字を照らしています。

  1. BMIが35以上で、前提の病気が1つ以上ある → 数字の上では条件の範囲
  2. BMIが27以上35未満で、前提の病気を含めて健康障害が合計2つ以上ある → 数字の上では条件の範囲
  3. BMIが27以上でも、前提の病気に印がない → 条件の外(前提の病気が必要)
  4. BMIが27未満 → 肥満症での条件(BMI27以上)の外

条件の範囲に入っても、6か月以上の食事と運動の治療に印がなければ、その条件も必要だと添えて表示します。

BMIが23未満のときは、マンジャロの電子添文にある「使い始めのBMIが23未満の人では効き目と安全性が調べられていない」という点もあわせて表示します。

入れた数字は、この画面の中だけで計算しています。外には送りません。結果は目安で、診断や処方の約束ではありません。

本人の側の条件は4つ

最適使用推進ガイドライン(2026年5月改訂)の「投与対象となる患者」を、言葉をかみくだいて並べます。

条件中身
① 前提の病気高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のうち、1つ以上の診断を受けている
② 体格と健康障害BMI35以上。またはBMI27以上で、肥満に関連する健康障害が2つ以上
③ 食事と運動の治療薬を使う医療機関で、計画に沿った食事療法・運動療法を6か月以上続けても十分な効果がない。この間、管理栄養士の栄養指導を2か月に1回以上受けている
④ 合併症の治療ある高血圧・脂質異常症・2型糖尿病には、薬の治療が行われている

なお、ゼップバウンドの電子添文は、前提の病気を「耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常等)」と広く書いています。ガイドラインの書き方とずれがあるので、細かい扱いは医師に確かめてください。

「肥満に関連する健康障害」は11ある

ガイドラインが挙げる健康障害は、次の11です。計算の道具の印の項目も、この一覧から作っています。

医療機関の側にも条件がある

本人が4つの条件を満たしていても、それだけでは足りません。ゼップバウンドを保険で使えるのは、専門医が常勤していること、学会の教育研修施設であること、常勤の管理栄養士が指導できることなどを満たす保険医療機関に限られます(施設の条件の表)。

ガイドラインは、対象の肥満症以外で、痩身やダイエットなどのために投与してはならないとはっきり書いています。

BMIの出し方と、「肥満」と「肥満症」の違い

BMIは、体重(kg)を身長(m)で2回割った数です。

たとえば身長170cm・体重90kgなら、90 ÷ 1.7 ÷ 1.7 で、約31.1になります。

日本肥満学会の基準では、BMI25以上を「肥満」と呼びます。そのうち、肥満による健康障害があり、体重を減らす治療が必要な状態を「肥満症」と呼びます。BMIが高いことと、薬の対象になることは同じではありません。

認められた後、ずっと使える?

ガイドラインでは、肥満症での使用は最大72週間です。毎月体重などを確かめ、3〜4か月で良くなる傾向がなければ中止します。十分に減った場合は、72週より前でも中止を考えます。

保険の値段や自由診療の費用の考え方は値段と定期契約で扱っています。

質問と答え

痩せたいだけでも、保険でマンジャロを出してもらえますか?

出してもらえません。保険でのマンジャロの使い道は2型糖尿病の治療です。痩せるために処方を受けるなら自由診療になり、費用は全額が自己負担です。

計算で「範囲」と出たら、ゼップバウンドを処方してもらえますか?

処方するかどうかは医師が決めます。この計算は数字を照らし合わせるだけです。病気の診断、ほかの病気や飲んでいる薬との関係、医療機関の条件は含んでいません。

どの病気に印をつけていいか分かりません

医師から診断を受けたと分かっているものだけにしてください。健康診断で数値の指摘を受けただけのときは、印をつけずに、受診のときに医師に聞いてください。

このページの根拠(原文を開いて確かめた資料)
  1. 最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(ゼップバウンド)~肥満症~(令和8年5月改訂)|PMDA(2026年5月)
  2. ゼップバウンド皮下注 電子添文(2026年9月改訂 第6版)|PMDA(2026-09-29確認)
  3. マンジャロ皮下注 電子添文(2026年9月改訂 第11版)|PMDA(2026-09-29確認)
  4. 肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント|日本肥満学会(2025年4月10日改訂)

ここに書いているのは公的な資料の要約です。あなたの体に合うかどうかの判断はできません。使い始める・中止する・量を変える前に、処方を受けた医師か薬剤師に確かめてください。医療機関の紹介や薬の販売は行っていません。