マンジャロ使用中に気をつける場面と、伝えておくこと

マンジャロ.tokyo編集部|最終確認 2026-09-30

場面別の要点
場面添付文書の注意
妊娠妊婦には使わず、インスリン製剤を使う。使う間と、最後の注射から1か月は避妊が必要
ピルを飲んでいる使い始めと、量を上げた直後は、ピルの効果を弱めるおそれがある
全身麻酔や深い鎮静の予定胃の中身を吸い込む(誤嚥)例が報告されている。予定があれば必ず伝える
ゼップバウンド有効成分が同じなので、一緒に使わない

妊娠を考えている・妊娠したかもしれないとき

マンジャロの添付文書は、妊婦や妊娠している可能性のある人には使わず、インスリン製剤に切り替えるとしています。ラットの試験で、胎児への毒性が見られたためです。

妊娠する可能性のある人に対しては、医師が「使っている期間と、最後に打った日から1か月間は避妊が必要なこと」と、適切な避妊の方法を説明することになっています。

妊娠を考え始めた、妊娠がわかった、という場合は、続けるかやめるかを自分で決めないでください。すぐに処方した医師に連絡しましょう。

授乳中のとき

添付文書には、マンジャロがヒトの母乳に移ることがあると書かれています。そのうえで、治療で得られるものと、母乳で育てる利点の両方を考えて、授乳を続けるか止めるかを検討するよう求めています。

授乳中に体重を減らすことを目的に始めるのは、とくに慎重に考えてください。

ピル(経口避妊薬)を飲んでいるとき

マンジャロには、胃から腸へ中身が送られる動きをゆっくりにする作用があります。このため、同じ時期に飲んでいる飲み薬の吸収が変わることがあります。

添付文書の相互作用の欄は、経口避妊薬について、投与を始めたばかりの時期と、量を上げた直後の時期に効果を弱めるおそれがあるとしています。その時期にどう避妊するかは、処方した医師か婦人科で相談してください。

手術・内視鏡・鎮静の予定があるとき

2026年の改訂で、全身麻酔や深い鎮静の最中に、胃に残っていたものを気管に吸い込む「誤嚥」が起きた例の報告が加わりました。胃の動きをゆっくりにする作用が関係しています。

  1. 予約をする段階で、マンジャロを使っていることを伝える。手術のほか、胃や大腸の内視鏡、歯科での鎮静なども含みます。
  2. 最後に打った日付をメモしておき、聞かれたらすぐ答えられるようにする。
  3. 前もって休むかどうかは、処方した医師と、検査や手術をする医療機関の指示で決める。

なお添付文書は、重い感染症がある場合や、手術などの緊急の場合を、使ってはいけない場合(禁忌)に挙げています。

ほかの薬と一緒に使うとき

薬注意の内容どこに書いてあるか
ゼップバウンドなど、チルゼパチドを含むほかの薬一緒に使わないマンジャロの添付文書
GLP-1受容体作動薬チルゼパチドの製剤と一緒に使わないとされているゼップバウンドの最適使用推進ガイドライン
ほかの糖尿病治療薬重大な副作用のひとつである低血糖に気をつけるマンジャロの添付文書
飲み薬全般胃の動きが遅くなるため、吸収のされ方が変わることがあるマンジャロの添付文書

市販薬も含めて、使っているものは処方した医師と薬剤師に残らず伝えてください。

吐き気や下痢が続くとき

添付文書は、下痢や嘔吐から脱水になり、急性腎障害に至るおそれがあるとして、体の状態に注意するよう求めています。水分がとれない状態が続くときは、早めに医師に相談してください。副作用の全体は副作用のページにまとめています。

目の見え方が急に変わったとき

2026年9月の改訂で、「その他の注意」の欄に報告が加わりました。GLP-1受容体作動薬を使った後に、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)という目の神経の病気のリスクが高まることを示唆する、観察研究などの報告です。薬が原因かどうかは、まだはっきりしていません。

片方の目が急に見えにくくなった、見える範囲の一部が欠けた、というときは、すぐに医療機関を受診してください。

質問と答え

妊娠を希望しています。いつまでにやめればいいですか?

添付文書は、最後に打った日から1か月間は避妊が必要だとしています。やめる時期や、その間の血糖の管理をどうするかは、妊娠を考え始めた時点で医師に相談してください。

胃カメラの前日も、いつもどおり打っていいですか?

一律の答えはありません。処方した医師と、検査をする医療機関の指示に従ってください。予約のときに使っていることと、最後に打った日を伝えておくことが大切です。

このページの根拠(原文を開いて確かめた資料)
  1. マンジャロ皮下注 電子添文(2026年9月改訂 第11版)|PMDA(2026-09-29確認)
  2. マンジャロ皮下注 患者向医薬品ガイド|PMDA(2026年6月更新)
  3. 最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(ゼップバウンド)~肥満症~(令和8年5月改訂)|PMDA(2026年5月)

ここに書いているのは公的な資料の要約です。あなたの体に合うかどうかの判断はできません。使い始める・中止する・量を変える前に、処方を受けた医師か薬剤師に確かめてください。医療機関の紹介や薬の販売は行っていません。